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Re: 【文スト】中原中也と恋しませんか?【BL】 ( No.108 )
日時: 2019/10/28 02:05
名前: 伯璃 (ID: fgNCgvNG)

>>79

矢継ぎ早に推理を浴びせ追い詰めていこうと考え、再度不敵な笑みを湛えさせた口を開く。
「テロ対策としてだか、政府は君にデマンド監視・制御装置 通信ソフトウェアを創るよう命じた。ところが、実はマフィアの息が掛かっていたんだよ。
其れを知ったマフィアは狙うようになり、傘下である少数組織の首領から儲け話を提示された。君は政府の秘密裏で命令に従って中途作成されたソフトウェアの存在を今回の事件、窃盗犯によって世間に暴かれそうになった。違うかい?
其れで、中途作成されていたのを政府に知られる訳にいかないから、悪事の内容が記された証拠を回収した犯人は傘下の少数組織首領って事になる。」
僕が推理している最中、机を叩き付けて立ち上がり対峙してきたが、饒舌さにもう言い逃れは出来ないと悟ったのかボソリと男が口にしたパスワードを聴きとる事も出来た。ストン、と力無く椅子に座り脱力した男が何もかも図星を突かれ悔しそうにしている様を僕は冷めた眼差しで眺めて。
推理の続きがあるので、僕はまだ中也に合図の視線を向ける事はない。

「政府も政府で、秘密裏に国民の会話盗聴をしようとしていたなんて明るみになれば只事では無い。本件の黒幕は政府って事だ。
其処で政府は秘密裏に奪われた情報を恰も政府から発祥した事では無いと云う風にひた隠しにして悪事を突き止め、食い止める名目で僕らは依頼されて来たって訳。」
国外で以前に実例があるがあろう事か日本が日本人を欺こうとしていたのだ。幾ら政府だろうが、許される事では無く市民のプライバシーの侵害に値する。
「もうお分かり頂けてるかと思うけど、僕は無能な警察なんかじゃ無くて武装探偵社のかの有名な名探偵なんだよ。」
何故か皆存在を知っていても、初対面の人には信じちゃくれなくて気付かないんだけど。
僕の推理に誤りは無く、僕には此の件の全容も見えている。何故こうして男に引き会わせるよう別件として依頼してきたのか、僕らの手を借り、これを機に、ある企みを引き起こさせようと別の黒幕的存在が建物外近くで待機している事も、だ。

その頃本件の班では証拠を保管しているらしき場所を突き止め、PCから怪しいファイルが見つかった事を報せる、通達の送信音を鳴らす。
「推理は終わりだ。」と黒縁眼鏡を懐に戻したのと差し換えに、着信音が鳴る電話に出た乱歩は必要になると考え予め聞き出しておいたパスワードを伝えた事で推理が的中した事が判明される。
すると不意に、忽ち先程の様子とは一変した男は懐から拳銃を取り出しては銃口を向けてきた。「君には、撃てない_。」
男の躊躇してしまう心理的にも、此処で撃ってしまったら罪を重ねる事にもなるからだ。
僕は男が撃たないと確信してはいるが、状況的な焦燥感を表に出さず咄嗟に中也へ"待たせたね、君の番だよ"と視線を投げ掛ける。