無邪気な笑顔に、心臓が高鳴る。やっべ…あぶね。隠しきれない動悸を誤魔化すように、暑ィな、と髪をかきあげた。そして、期待するように俺をみつめる瞳をみつめて逸らして、平常心を意識して云った。「あ? 呑み? そんなんでいいのかよ? 何時も行ってる店なら、今すぐにでも予約できると思うが『プルルルルルル…』そのとき、俺の声を遮って赤羽のポケットから携帯電話の着信音が鳴った。