>>95「っこら、俺は飴か」えへへ、と笑う琴巴から手を離して、ポケットをまさぐる。確か、コイツにやろうと思って準備して…ああ、あった。いちごミルク味の飴。普通なら絶対俺は買わないものだが、これが売っているのを見た瞬間コイツのことが思い浮かんで、衝動で買ってしまったものだ。「ほらよ」琴巴の口を狙って、ぽいっと飴を放った。