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>>247

「…はぁ、ソリャドウモ。」
別に俺自身素直では無いし断っても良いのだが、見て分かるように、此の通り両腕は拘束されている故、指示を頼りに、従わざるを得ないのだから仕方あるまい。近い内逃走を謀る為、素直だと思えるのは此処に居る間だけだ。正直なところ、酷な扱いをされると覚悟していたが予想に反して、大袈裟な程に此処まで世話を焼いてくれるのだからマシな方だろう。
俺は、願ってもない其の厚意に甘え、利用しているだけである。
彼の言葉で思わずくるりと振り向き様に彼の顔を見遣るに、雰囲気からしても如何やら彼に、馬鹿にしているつもりは見受けられない為、馬鹿にされている訳では無いようだ。だからこそ、そんな彼に怒る気も削がれて仕舞い。
然し、やっぱり可愛いの言葉に対しては、意味が分からないと言いたげな顔になり。