>>290「ごめんね、怒らないで。ベッドと布団、どっちがよく眠れる?」再び床に片膝をつき、首を傾げながら聞く。懐かない野良猫を相手にしているようだ、と思う。>>291「帰るのは夜になるかな……軽いものは冷蔵庫に入れてあるから、食べてね」目に見えて明るくなった表情に内心笑う。良くも悪くも、分かり易すぎる。パソコンと端末を鞄に入れ、コートを羽織って部屋を出た。