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>>310

「…実を言うと、今日友人と約束をしていた日なんだが、其の約束を取り止める連絡だけでもと思ってのことからした行動だ。」
当初は沈黙を通すつもりで居たが、黙秘する必要性も感じれないが為に、やがて口を開く。
無愛想に、然し相手の瞳からは視線を逸らす事なく、問われた理由を述べる。
それだけの事が電波が通じる此処まで態々移動してきた理由を占めている訳では無いが。
其れに、未だにお前は俺に飽きる事なく、解放してくれそうにねぇからな。と付け加えて。
何れ、救いの手が伸ばされるだろうが、それまでは唯忍耐強く待機するだけで、何方にせよ悠里との待ち合わせ時刻は過ぎている為に、連絡した。