>>353暗闇は嫌な事を思い出すのか暗くなると更に鞄を抱き締め、身を出来るだけ縮こまらせては目を瞑って。だが不思議な事にあれだけ眠かった筈なのに思い出してしまうと眠れず、目を開けて。「………父さん、母さん……」なんて誰に言う訳でも無く小さく呟く声は悲しく寂しげなもので