>>40注射を終えると、だらりと垂れた彼の左腕を俺が支える形になる。再び刃物を持ち、ひた、と当てた。「気絶しないよう、俺と話をしようか」>>41「満腹になった?」自分も最後の一口を腹におさめ、ぎこちなくも手を合わせた彼に聞く。そういえば、名前を聞いていなかった。