>>597送ってくれた相手に大した礼もせず、飛び出して来てしまった。撫でられた手が触れた瞬間、暖かさが伝播して、このままそばにいたいと思った。>>598「ねえ、君、料理したことある?」暇そうな空気を察してか、キッチンから声をかける。>>599「……?温まったよ」レンジから二つのパックを取り出し、置いてあった丼に一つずつ分けて入れた。