>>67「じゃあ、やらされているわけじゃないんだよね?」何でもないことのように言ってのける彼は、手早く手当てを済ませ、服を着た。ハンバーグの皿に残る肉汁が固まり始めているのをぼんやりと見ながら、聞いた。>>68「ああ、良いよ。明日には用意しておく」刃物や包帯やらを鞄に仕舞い込み、上着の内ポケットからペンと紙を取り出す。「君の分の食事を作りたい。嫌いなものをそこに書き上げて」