>>76「うん。なあ、月枷くんさ、また飯食いに来ない?」どうやら虐待とは過去のものであるらしく、今は自由を謳歌しているらしい。それなら、尚のこと自分には出来ることはない、と思い至る。>>77「精が出るねえ。枷はそれくらいじゃ壊れないよ」サンドイッチと野菜スープ。簡素なものである故に、恐らく、彼が脱出せんと目論む時間は少なかった筈だ。