>>62「私を怖がらない理由は?君に、何か得があるのかい?」順調に減っていくスープを見遣ってから、彼を見つめる。首を傾げる様子が、小動物のように見えた。>>63「構わないよ、重くないから」煽るようにわざわざ羽織られたケープに、笑みを浮かべる。体重をかけさせるために背中へ手を回し、ぐいと引き寄せた。