>>77満足そうな顔をした彼に、己の答えが間違っていないと安堵する。そして、唇を掠めたぬくもり、それがキスだと気づくまで少し時間がかかった。「っ…」頬に朱が滲む。思わず唇を抑えて、戯れに口付けた男を戸惑ったように見上げる。恋愛などしたことがない。もちろん、こういった行為すらしたことがない。