15歳以上向け小説投稿サイト「大人小説☆カキコ」。超本格派から秘め事・過激な小説まで！

>>152

「もうちょいだから辛抱な、其れ迄頑張ってくれや。」
具合が悪化したのかと勘違いして、心配そうに眉を下げ声を掛けると、歩調を緩め。
其れからものの数分もしないうちに、家の前へ到着すれば「此処が俺ん家だ、入って良いぜ。」と玄関を開け、彼を中へ入るよう促して。

「今日親帰って来ねぇからゆっくりしてけや、なんなら泊まってくかぁ？」
靴を脱ぎ、自室へ通す為自室迄の廊下を歩き乍、泊まるのは流石に拒否られるかなと冗談気味に哄笑し、提供するだけして、自室に招き入れた。
きちっと整頓された其の部屋は、座卓に座椅子、娯楽を交えた、伍樹には意外な、簡素な模様だ。
「布団で寝る派なんだよ。ベッドじゃなくて悪りぃが、そこは堪忍な。今敷いてやっからよ。」
彼を見上げて言い、有無を言わせず早速さと敷蒲団を敷いて、掛布団を用意して遣り。
「頃合になったら起こしてやるから、心置きなく寝てて良いぜ。」
それだけ言うと、自身は座卓の側にある座椅子に落ち着き、漫画を読みながらガムを噛み始めて、私用時間に入り浸ろうとする。