15歳以上向け小説投稿サイト「大人小説☆カキコ」。超本格派から秘め事・過激な小説まで！

>>335

「いや、俺の不注意で起こった事だしよ。だから、んな気に病むなや。」
崩れ落ちる寸前に、抱き留めてくれた彼の抱擁に酷く安心感を覚えて。
謝罪を口にした彼に、俺は大丈夫だから気にすんな。と言うように目を細めて緩慢と首を振る事で宥め、何故彼が悔やむのか分からなくて、僅かに首を傾げ乍に言う。
彼の言動に、反抗し掛けて口を開いたが、正直今姫抱きの状態から降ろしてもらったところで、覚束ない足取りへとなり兼ねない故にん、と短く返答したきり口を噤み、彼の腕の中でもそもそと、乱れたままだった制服を正していた。
「おめぇ、授業は放棄していいのかよ？」
彼の足によって到着した保健室には、先生は不在だったが施錠はされておらず、入室出来るようになっていて、時計を見遣れば間も無く昼休憩が終わろうとしていて。