>>154「ありがとう、ございます」唇をきゅっと結び、こくりと頷く。これでは、却って彼の負担が増えるだけであるように思えた。>>155「つめた……うま」知覚過敏の歯に染みて顔を一瞬曇らせるも、すぐに瞳を瞬かせてアイスを食べた。>>156「観覧車、最初に乗ってみる?」少し先にある観覧車を指差し、そう聞く。上からなら園内もよく見えるだろう。