>>574「次来た時だな……今度はちゃんとしたのを淹れるよ」今日は悪かったな、と申し訳なさそうに言う。気づけばもう駅が見えはじめ。「……そうか、じゃあもう少しだな」名残惜しさを隠すように相手の手をぎゅっと握る。駅に着き、相手の手をすこし寂しく思いながらそっと離して。