>>702頬を撫でる風が心地よく、体育をしている下級生達を眺めながらそのまましばらく1人で風にあたる。「……帰るか」そう口に出すと失恋を自覚したばかりもあいまってじわじわと人が恋しくなる。でもまだ教室には戻りたくなく。屋上を後にして保健室に戻ると、ちょうど終業のチャイムが鳴る。