>>71「っ、あんがと。」肩を掴まれたかと思えば、次には制服のポッケに飴の小袋が入れられていて。其れに気付くと、優しくではあるが耳元で囁かれた故、きゅっと片目を瞑り乍後方に居る彼を肩越しに振り向いて見上げ、ニッと笑みを見せつつお礼を言う。前に進むよう再び肩を軽く押され、其れに倣って惜しげもなく歩みを進め、其の儘駅へ向かう。