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>>194

「ん、緑茶だ。飲み乍にでも良いから、此れから話すことに、心して聴いてほしい」
自宅の自室に彼を招き入れて、自分の嗜好飲料でもある緑茶を注いでくると、机上に二人分を置いて、彼の分を相手の前へ差し出す。
修哉と向き合って居直り、神妙な面持ちで口にする。
「先ず、単刀直入に言うが俺の旧友と会ってもらいたい。その旧友は悠斗っつぅ名で容姿が此れだ。悠斗とは掛け替えの無い存在で、切っても切れない間柄なんだがある日を境に、自ら手放してしまった。
ある時、俺は彼奴のダチに暴力を振るっただけでなく、悠斗も傷付けちまった。
後から、其れは仕組まれた事だったと俺は判ったんだ。
優しい悠斗のことだから許してくれただろうが、其の当時の俺は己が赦せなくて、自ら距離を置いたんだが・・・・・
悠斗の方から俺に会いたいと申し出てくれてよ、だから‥お前のことも紹介したいから、俺と一緒に会ってくれないか。」
話の序盤で見せた一枚の写真には、鋭利な目付きではあるが、どこか優しげな印象を受ける風貌をした青年と伍樹の、笑顔を向け合う二人が写っていた。
途中、両肘を突き顎の前で両手を組ませ、相手の反応を窺い乍言葉を紡ぎ。