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>>197

「俺にしてはって‥まぁ良い、此処まで聴いてくれて、有難う。
お陰で悩みの種を一つ、打ち明ける事が出来た。」
両肘を突き、手を組んだ其の上から重ね合わされた、相手の手と顔を視線だけで交互に見遣る。
写真を見せた旧友に対する印象の言葉に、目付きは怖いけど俺は彼奴の眼、好きだったな。その辺は大丈夫だ、彼奴心広いから暖かく受け容れてくれるさ、きっと。嫉妬はするだろうけど‥と補足して。
あー‥緊張していたのか喉カラカラだ、と渇いた喉を労るように一旦、緑茶をズズ‥と啜る。
「けど、修哉はダチを傷付けた事がある、そんな俺でも良いのかよ。お前の類にだって、傷付けちまうかもしれねぇんだぞ」
掛け替えの無い、そんなダチを俺は仕組まれた事とは云え、傷付けたんだ。
関わりづらくなるのも、情理だろう。
類を例えに出したがまぁ、もうそんな事はある筈の無いが。