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>>21

「疾しいことなんか話してねぇし、気にすんなって。」
訝しそうな目付きだったがなんとか誤魔化せたようで、嘘も方便ってな。
「ん、あぁー…此れ？此れはだなー、＿＿‥近所の猫が戯れてくるもんだからよ。だぁいじょうぶだって、心配すんな。」
教室に入った途端、出入り口先で男女のクラスメイトが駆け寄ってきて囲まれ、目敏くも絆創膏に気付かれて、案の定質問攻めに遭い、苦笑して修哉に目線がいきそうになったが然りげ無い調子で、適当に受け答えする。
数人の中でも過剰に心配してくれる、ある女子の懸念を取り払うように、頭を撫で。