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「あっ！俺の方から紹介して遣る筈だったのによぉ。」
『へぇ、恋人か。随分と良い人に巡り逢えたようだな。落ち着きのない伍樹には御誂え向きな恋人だよ。
そう言う事なら、頬にキスはタブーだったんじゃないのか？』
恋人、というワードを聞き瞠目して、僅かな皮肉を含んだ、其れでいてお似合いだと称賛し、昔からの名残りでつい遣ってしまったキスを話題に出す。
「俺にはもう、最高の恋人がついてる。今はサイコーに此奴と幸せな刻を過ごせてんだぜ。
んー、もう癖っつぅか、慣れてるもんは仕方なくねぇー？」
修哉との距離を詰め、腕に絡み付いてカラカラと笑い。
お詫びといっちゃなんだが、と悠斗に応えたような頬のキスではない、唇に口付けをかます。
『…お熱いことで何よりだけど、場所は弁えろよ。』
二人での会話がぽんぽんと矢継ぎ早に続き咳払いをして、軽く咎め。
「俺、ちょいトイレ行ってくるわ。」
と席を外す伍樹におー、行ってらー。と声を掛けた悠斗は即座に修哉へと向き合う。
そこで注文していた飲料が運ばれてきた。
『はぁー、あんな奴だけど恋人なら、尚更伍樹のことを宜しく頼む。隙があればいつでも俺が貰って昔の引き続きに面倒みても良いんだけどな。ま、連絡先交換でもするか、惚気話も聞いて遣れるぞ。』
少し呆れ乍伍樹を修哉に託し、面倒見は良い為余裕そうに笑んで、スマホを取り出し。