>>23「あ、嗚呼。」修哉に手首を掴まれ、席へと連行されると類からしたら遠目に、俺の代わりにわりぃな、と詫びるように手を顔の前で、軽く掲げる。「解放への誘導は有難いけど、怒ってる?なぁ…そんなに気に入らなかったのかよ」彼の口から出る声が低音だった故に、若しかしてあの軽率に行った、女子の頭を撫でる行為で、嫉妬させちまっただろうか。