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「あー、そう云う店も勿論行くが、それだと偏りが出るだろ？其れに、修哉の為でもあるんだぞ。ほら、多種多様な方が目移りして飽きないだろ？」
自分の買い物に付き合わせていると云う事もあって、彼もつまらないようにと選んだ衣料店だ。
自身の趣味を押し付けるのも悪いと思い、互いに充足した時間を過ごし、共有したい思惑の計らいでもある。
「ヒャハハ、ざぁんねんでした〜。其れが今回は、傾向が違う服を新しく取り入れるつもりで来たんだよなぁ。」
彼の見透かしたつもりのような言葉に、間延びした調子で、其れじゃあいつもと変わんないんだよ、折角所々に試着室もあんだしよーと楽し気に笑い。
此処には、猫耳とか小物なんかもある訳だが、見向きもせず素通りして目的のコーナーへと向かうと、目の遣り場に困りそうなシースルーや腹チラするような、露出のある衣服を手に取って、質感を確認しつつ涼しげな顔付きで見比べる。