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>>523

「さて、行きたい所は済んだ訳だが…っと、如何やら厄介者のお出ましみたいだな。」
修哉を連れて歩いていると、人通りの少ない道の前方から二人組が詰め寄って来たかと思えば仕掛けられ、刃の切っ先が頬に掠り、此れ任せたっと手荷物を彼に押し付けるように預け。
頬に細い線を引かれ、其の線から鮮血が僅かに流出して拭うと、口元は笑っているが冷徹な瞳で、ビシッと親指を突き下ろし。
次いで直ぐさま、二人組のうち一人の両肩を掴むと鳩尾に膝を突き入れ。