15歳以上向け小説投稿サイト「大人小説☆カキコ」。超本格派から秘め事・過激な小説まで！

>>61

「んっとによぉ…無理しやがって、さ。…ん、」
少し呆れ乍も微笑ましそうに言いつつ、彼の顔に掛かる長い前髪を、まるで壊れ物を扱うかのように丁寧な手付きで払い除けて遣ると、顔色を窺い易くなった顔を覗き込んで。
其の綺麗な寝顔をまじまじと見ていると、ある童話が思い浮かんでくる。
其の童話の姫は、確か王子の接吻で目を覚ましたんだっけか、馬鹿げてるよなぁ。
然し、寝てるのを良いことに一頻り彼の唇をふにふに弄ぶと、其の童話に倣って迷いなく一度口付けるが、んな都合良く起きる訳ないかと彼の寝てる傍で、両腕を組み下敷きにするよう其の上から頭を置いて、寝始める。