>>65「ん…ヒヒ、だぁれが王子様だって?俺はんな柄じゃねぇよ。其れより、もう大丈夫なのかよ?」傍で聞こえる、忍笑いと先程から頭を撫でられる感覚の気配に、意識が浮上してくると片目をぱちりと開け、口の片端を吊り上げて彼を見遣り、俺のことを王子だと言う相手に、否定して心配するかのように問い掛ける。