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雛様
｢わざわざこんな所まで、女の子一人で来てくれてありがとう。莉も助けてくれたみたいで｣
拳銃を受け取り中身の家紋を確認したあと、優しく深月に微笑んで言った。
｢この件はお悔やみ申し上げるよ｣
手紙を途中まで読んだあと深月の祖父に対してそういい、また手紙の続きを読んだ。
｢……なるほど、面倒をね……｣
ギルバートもお金は払う気でいるらしく、小切手を引き出しから出して請求された金額を書いた。
｢あれだね、うちの男たち誰かお婿さんにする？｣
ニコッと笑いながら冗談をいった。