>>405「足りないよ。私のことをもっと好きになって」顎をすくい、口づける。周がつけている血のような口紅の色が、相手の唇に移った。>>406「今夜くらいは、仕事のこともなにもかも忘れてしまおう」表情が緩んだ相手を見て、満喫してくれていて良かったと思う。