>>104「……それだけ喜ぶなら、もっと前から作れば良かったな」と、相手の様子をみながらそう呟き。握られた手をそっと握り返して。目的地につき、お金を払い館内に入る。休日の館内は家族連れで賑わっていて。その姿に数年後の奈菜と楓音の姿を重ね、少しだけまた寂しくなって、いけないと思いながら。「淡水魚コーナーか。金魚もいるみたいだぞ」と案内板をみて、笑いかける。