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>>31

奈菜「ふふ、優しいね」
相手の様子をみて楽しげに笑って。
奈菜「……実はね。ひーくん…紘永にね、GPSを持たせてそれをちょっと襲うようにお願いしたの」
ジュースを口にしながら、ふいに奈菜がそう言う。
奈菜「それでも楓音くんは、奈菜を選んでくれる？？」
とろり、と笑って。
ーー
紘永「すみません、これ落とっ……」
凄い勢いで手を引かれ、そのまま路地裏まで引き込まれる。
「ねぇ、僕知ってるよね、ずっと君の動画見てたんだ」
この手でいつも料理してたんだね。と言いながら、さわり、と手を撫でられ思わず固まる。