先輩はいつの間にか画材は片づけ終わって、帰れる支度が出来ていた。「はい、先輩」最後に鍵をかけるのは後輩の務め。鍵を手にとり通学鞄を肩にかけ、先輩に駆け寄った。、、こうして一緒に帰れるのも、あと何回かな。急に切なくなって、そっと、先輩の手をぎゅっと握った。