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>>178

「…ん。へぇ…そうか、なんか照れるな。そう云えば、彼女も八重歯だったよな。」
聞いたは良いが、彼が何処視点を着目しているのか判れば気恥ずかしくなり、へへっと眉をやや下げて。
普段オーバーサイズのゆるっとした私服を着込む事が多く、若しかしたら見えてたりすんのかな？と少し気に掛かった。
彼女といえば雪菜のことだが、破局で別れに至った訳ではない為、敢えて元とは言わず、先程写真を見せて貰った彼女の口には、俺と同じく特徴的な八重歯が写っていたのを思い出して。