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>>435

「！…もぅ、何で俺の返事聞かずに直ぐ行っちゃうんだよー。」
お粥と恐らくおかずなどが乗ったお盆を手に、自室へ戻ってきた彼の姿を見た途端、握り締めると云うより、握り潰すように抱きしめていた枕をぽいっ、と放り投げては何事もなかったように、軽口めいたことを口にして。
正直なところ、彼が看病してくれている間は、片時も離れず傍に居て欲しい、かと云って空腹も抑えられず、耐えられない為、一緒に着いて行くつもりだった。