>>524「もぅ、思い出させんじゃねぇよっ。病み上がりなんだから帰りてぇ。」類から抱きつかれる腕の中で、僅かに体を跳ねさせ、それに伴いげっ、と声を漏らす。見逃してはくれないだろう、と思いつつ今は憎らしくも思える、類の微笑む両頬をぐにぐにと揉みしだき乍、頼んでみる。「其れに、修哉まで同意すんなよなぁ。」類の両頬を摘んだままに、目線は修哉へと注ぎ、ジト目で見据えて。