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>>638

「こんちは。」
万が一の事がある、か。修哉が心配だと言うなら、このまま守られてやるのも良いかもな、と繋がれていない方の、空いている片手で先程掴まれた頬に触れつつ淡く考える。
正直、出来ると思うから、と断言出来なかったのは、あの時少なからず恐怖を感じたし、修哉が気付いてくれたから良かったけど、思うように声を出せなかった事が自身では巧く対処出来るか判らない。
カフェの店内へ連れられると、修哉の行きつけだったと云うからか、一応親しげに微笑む女性へ、ぺこりと頭を下げお辞儀をして。