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>>392
「お冷お持ちしまし、」
それでも由希の違和感は拭えなかった。オレンジ色の髪の毛したこの青年に見覚えあるような
ないような？水を出すついでにパソコンに集中している彼の隙をガン見した。そのせいで手元の
グラスを涼雅のテーブルにこぼしてしまった。

「っとうわ、あ゛！？ごめんなさい！！ちょ、いま拭きますんで！！」
趣味がバイトでもある由希にとってミスすることは珍しく、ひどく動揺しながら拭こうとした。