15歳以上向け小説投稿サイト「大人小説☆カキコ」。超本格派から秘め事・過激な小説まで！

>>593

彼からの言葉に息を呑んだ。案の定俺がこんな時間に上がるなど随分珍しかったのだろう、そんな言葉を掛けられほんの少しの間だけしり込みしてしまう。
然し、直ぐ様柔らかな声音で次の言葉を言った。

「あぁ、まぁな。ちょっと今日は自宅でやっておきたいことがあるからな。
俺は帰る前にこの資料を社長へ届け出に行くから光輝、先上がれよ」

彼には真っ直ぐ自宅へ帰るよ、とは伝え言ったが否、此れからオーナーとして営業しているホストに向かう用事がある。とは流石に云えない。
帰る支度をして鞄を持つ相手に、資料冊子をひらひらと、揺らし軽く掲げ見せ乍相手は先に帰路へ就くよう、促す。