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「…Ω以外で俺からする匂いに、説明が付くか？Ωだと否が応でも合点がいく。俺が香水を使わないのも、知ってるだろう。」
驚愕していた様子の彼にうん、と首肯して嘘偽りのない、真直ぐな瞳で見詰め返す。
「……ッ！あ、あぁ…正直、気苦労していたな」
彼の返答に今度は此方が吃驚し息を詰め、眉を下げ返答して。
自身が今、彼にΩだと伝える事が出来たと云うことなら、一ノ瀬さんにも知られたと思い至る事だろう。
彼の腕に抱きしめられる中、再び下着が密かに濡れ始めてしまい、一ノ瀬さんが帰りのタクシーを手配してくれたが、何方みちこのままで帰る訳にはいかない。