>>105「え、待っ。」館内へと視線を向け余所見をしていると、彼を野放しにしてしまい、手を伸ばし掛けるも、間に合わなかった。「うん。…此の借りも体で払わされるのか?」繋がれたままの手にきゅ、と力を込め僅かに顔を俯かせて訊く。