>>228「……。なぁ、もうそろそろ帰んね?鈴木さんをあんま残らせとくのも何だし。」二人が手を握り合っているのが不意に視界へ入り、そっと類の側頭部から手を離せば、有無を言わせぬ雰囲気なスン、と取り澄ました顔付きで壁掛け時計を見遣りつつ、尤もな事を口にして。俺が此れまで男子らとつるんでいたのとは訳が違い、許容し難かった。