>>430「…ッ!ハ、ぁ…しゅ、うや…っ!」ゆるして。目に涙を溜め潤む視界で見遣り、恋人の声が聞こえると、其方へ視線を移し振り切って扉へ覚束ない足取りで行けば、体当たりをして物音を立てる。その際、修哉の声と物音で周囲は吃驚し、騒めいては、もごもごと口を動かす事で咥えさせられていた布を擦らし、咽せつつ声を張り上げて。