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『後生ですから…どうかあの子に一目だけでも…！』
スノウ
やせ細りボロボロになった兎の獣人
白く長い髪はボサボサで､赤い瞳は生気を失っている
髪と同色の白い兎の耳や身体中は粗末な服では隠し切れないほど傷だらけで､四肢に繋がれた枷や首輪が更にそれを際立たせている
主人である男性から日常の様に暴力を振るわれており､産まされた娘『コウネフ』とは引き離されているらしい
愛玩用の獣人の為､身体能力は人間と同程度


『にんげんさん…こわい…！』
コウネフ
6歳の幼い獣人
クリーム色のふわふわとした髪に同色のロップイヤーの兎の耳が特徴だが､左側のうさぎの耳に大きな火傷の跡が残っている
最近レジスタンスに保護されたばかりの兎の獣人
幼さ故に獣人でありながら人間より身体能力が低いのに加え､『愛玩用』として価値が高い兎の獣人故にパピーミルのジャックに売られ奴隷として主を転々としていた
最後の主人は特に酷い人だったらしく､様々な性的虐待を受けていた他､左耳の火傷も彼の仕業｡
そのせいか､人間に対しての恐怖心が並の獣人より強い
生き別れとなった母親の獣人『スノウ』を探しているらしいが…？


『さてと､坊や｡何がお望みなの？』
アナスタシア
年齢不詳のミステリアスな女性
黒く長い髪が特徴的な『知らぬ者は居ない』と称される大手製薬企業の女総帥
彼女が住む屋敷には数多くの獣人が使用人として人間と大差ない暮らしを過ごしている
その雰囲気からか､彼女の周りには不穏な噂が耐えず中には『パピーミルから安価で売れ残りの獣人を買い､実験台として使っている』と言うのもあるらしい


『人間ってさぁ､本当に脆いよねぇ』
アルクダ
熊の獣人である女性
灰色のサイドテールにブカブカの上着を羽織っている
異様な程『苦痛』への執着が強く､下記の殺人の際はどの様な苦痛なのかと質問したりと常識を逸している
頻繁に起こっている『連続ダルマ殺人事件』の犯人だが､逮捕はされておらず足もついていない
動機は『人間がどれだけ貧弱な存在かを知りたいだけ｡四肢をちぎりとったり､はらわたをえぐり出したのは単なる実験に過ぎない』との事

『了解｡任務を遂行する』
サクラギ
黒い髪に切れ長の冷たい目付きをした女性
獣人対策課の第一班班長｡獣人対策課に所属しているが反獣人主義者では無い
しかし､『任務は必ず遂行する』という確固たる意志を持っており罪を犯した獣人には躊躇うことなく引き金を引く
冷酷無常と言える程の仕事人間であり､一部の同僚からは『鬼のサクラギ』と呼ばれさえする彼女の笑顔は誰も見たことが無い