>>61「ふむ……」仕立ての良いスーツに見を包み、長い脚を組みで片手でメニュー表を確認する姿はアンティーク調の店の雰囲気と相まって、さながら一枚の絵のように実によく似合っていた。「私は決めたけど、津ヶ崎さんは決まったかな?」メニューをパタリと閉じて三城に話しかける