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【一日目/夜中】

「先日あの人亡くなっただろ…其れでよ、物騒な話だけどアンタは喪いたくねぇな、ってより一層思っちまったんだよ。アンタは身寄りもなかった俺を面倒見てくれた恩人だからさ。」
営業終わり、看板を片し待たせたな、と一言置いてもう客は来ないからカウンター席へ来させる。
俺があの人に対し想いを寄せていたのは秘密だが、彼にも面識ありで其の人と重ねたんだと云う体で、この先一週間後に彼を喪いたくない一心で紡ぎ。
「俺はこの先、何があってもアンタを庇うぜ」
酒が入り、彼にも追加で珈琲を淹れまるでこの先起こる事をカランカラン、とグラスを揺らしながらつい知っている口振りで話し。もれなく奥さんや子供も含めて。