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繰澪鴉様
「水族館ですかっ。行きたいですっ」
　深澄は水族館と聞いて嬉しそうにして承諾した。

将軍様
　翔子も支度をして教室を出る。SPの待つ校門まで行こうとするが、昇降口で一樹に声をかけられ足を止めた。
「良かった、彼はいないみたいですね！　今から食事でもいかがですか？」
「……私には恋人がいるから遠慮するよ」
「そんな冷たいこと言わずに！　警察官僚の娘の貴女とあの孤児との関係なんて認められるはずないんですから、無駄な悪あがきは止めた方がいいですよ！　翔会長」
「っ……」
　一樹は彼女の男装にも気づいていたのか笑顔のままいう。翔子は言葉に詰まってしまい、一樹に言われるがまま彼に連れて行かれる。