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>>232

祈「...分かった。」
（楓彩に撫でられれば素直に真陽太の上から除けて。それから相手を抱きしめる姿を見ると、ズキ、と痛んだ胸に違和感を覚え。香りに酔ってしまったことも相まって「、...かえで君...ばか、」なんて、普段は言わない言葉をぽつりと口にしてから自分の部屋へ行き。）

朝陽「え、...？」
（楓彩の言葉なんて耳に入ってこない程熱に浮かされていたものだから、そう強く言われると、え、と言葉を零して。それから、近づくに連れて濃くなる香りと潤んだ瞳をあちらに向けて抱きしめられている真陽太を見れば理性を手放しかけ。）
「触んないでって言ったよね、...？...ね、真陽太君...俺ならそのしんどいの、治してあげられるよ、」
（更に近づきしゃがむと真陽太を抱きしめる楓彩の腕を掴んで放しつつ、相手を見ればそう言って小さな笑みを浮かべて。）