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>>254
「っ……私は、結城の夜子でい続けたかった、けど……」
　彩芽はそれを聞いて迷っているように視線を彷徨かせ唇を噛む。躊躇いながらも言葉をもらす。
「機関の男たちに拒否されて……反抗したら、その、力で押さえ込まれた。私は上層社員の顔はある程度覚えてるけど、知らない顔だったから、たぶん機関の中でも下っ端の奴らだと思う……」
　彩芽が制服の第一ボタンを外し腕を見せ、躊躇いがちにスカートをめくる。首元には手で締められた痣がはっきり残っており、腕にはタバコを押し付けられた跡がついている。おそらく包帯は切り傷だろう、少し血がしみている。
　スカートの中はバイブが秘部に入れられて下着で固定されていた。太ももには縄の跡や精液が伝って乾いた跡がある。
「誰が指揮してたのかはわからないけど結城に教えたら家族にも同じことするって言われたから、バレるのは、嫌……」
　彩芽はスカートを戻して時臣から距離を取る。体に傷がついてしまったので嫌われたと思っているらしい。