>>255「腐った外道共が……」いつも穏やかな雰囲気を纏っている結城が、今まで見たことのないほど怒りを露わにしている表情を見せていた「必ず彩芽をそこから救い出して見せる。大変だろうが、希望は捨てずに待っていてくれ」流石に何も手を打たずに彩芽に手を差し伸べることはできないのでそれだけ言う「私は何も見ていない。ただ別れの挨拶をしただけだ」くるりと視線を逸らして言う